旅する人生のはじめ方

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カウチサーフィンで知り合った女性とインドネシアの無人島を旅した話

ディープな旅をするならローカルと一緒に旅をするのが一番です。

そこで私がよく利用するのがカウチサーフィンです。

カウチサーフィンとは、旅先で泊めてくれる現地人を見つけたり、一緒に遊ぶ友達を見つけたりできるマッチングアプリのようなものです。

基本的には旅人同士の交流を目的にしているので、いわゆる出会い系とはちょっと雰囲気は異なります。

そこで、今回はカウチサーフィンで知り合ったローカル女性とインドネシア無人島(Kenawa Island)を旅した体験談を紹介したいと思います。

ディープな旅を始めるヒントになりましたら幸いです。

カウチサーフィンの使い方

もともとインドネシア・バリ島でサーフィン三昧の年末年始のつもりでしたが、いつもと違ったディープな旅をしてみたいと考え、渡航1週間前にカウチサーフィンのバリ島グループに「1週間程滞在する予定だから誰か一緒に遊びましょう!」という内容を投稿しておきました。

それから間もなく数人からお誘いのメッセージをいただき、やりとりする中、スマトラ島の大学で先生をしているリクという女性と会うことになりました。

なお、誰でもそうですが、知らない相手と会うのは結構なハードルです。

なので、カウチサーフィンでは英語で自分のプロフィールをしっかり書いて、丁寧なメッセージを心がけるのが大切です。信頼第一です。

初めての出会い

今回私が宿泊したのはPro Surfというサーフィン系バックパッカーホステル。

チェックインして間もなく、私は待ち合わせ場所のコンビニでリクと会いました。

しばらくベンチに座って雑談をした後、リクはKenawa Islandという無人島に行きたいと提案してきました。

話を聞くと、なんと2泊3日の無人島旅。

ん!?お泊まり!?

もしや美人局よろしく無人島で拉致されるのでは!?

と、一瞬、疑いましたが、とりあえず、自分の時間も欲しかったので1泊2日に短縮して同意することにしました。

ちなみにKenawa Islandとは、バリ島からロンボク島へフェリーで渡り、さらにロンボク島を横断した先にあるスンバワ島に近接する無人島です。

Kenawa Island

原付の練習

それから翌日はリクに原付の乗り方を教わりました。

クタからフェリー港まではタクシーでも行けるのですが、原付の方が早くて安いということでこの機会に原付にチャレンジしてみることにしたのです。

しかし、日本でさえ一度も原付に乗ったことがない私です。

ビーチ沿いの道路でリクの原付を借りてビクビクしながら練習してようやく要領を得た気がしました。

その後、私の原付をレンタルするためにリクとレンタル屋を探し回りました。

しかし、現地人のリクが値段交渉すると1日数万円という高額を吹っかけられるばかりで一向にレンタルできる気配がありません。

リクは「自分はムスリムだからテロを警戒して貸してくれない」と言うので、結局は日本人観光客の私が直接交渉したら数千円でレンタルすることができました。

それでも、だいぶぼったくられていますが、時は金に変えられません。

とりあえず、バリ島で原付に乗れることにワクワクしたのでした。

無人島への道のり

早朝、リクに先導されながら原付でフェリー港へ向かいました。

次第に道路は混雑していき、自動車と歩道の間を縫うように原付で進みます。

ほとんど無法地帯に見えるバリ島の交通環境ですが、止まったり追い抜いたりするバイクには暗黙の秩序が感じられ、リクの後ろを一心に追いかけるだけなら安心して運転できました。

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そして1時間程して港に到着です。

原付を港に駐車して、フェリーに乗り込むと沢山の現地人が床に座っていました。

フェリーは日本の中古船なので日本語がそのまま表示されています。

観光客は私だけなので皆の視線を感じますが、私も疲れたので床に転がり仮眠をとりました。

それから、ロンボク島に到着するとバスに揺られて島を横断します。

欧米化したバリ島とは異なり、ここは街の至る所でコーランが響いています。

まるで中東地域を旅しているような感覚に陥ります。

そして、ロンボク島からスンバワ島に渡るフェリー乗り場に到着したのは夕暮れ時でした。

もうすっかり空腹です。

リクは今夜の食事を調達すると言って、屋台で焼き魚とお米とパイナップルを買ってきました。

そして、再びフェリーに乗り込みます。

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フェリーは大晦日に帰省する現地人の熱気で一杯です。

座席に座ると、「ナシ、ナシ」と売り子が寄ってくるので、そのナシと呼ばれる落花生を食べて空腹を満たしました。

ここまで来ると完全にローカルの世界です。

知らない民謡で船内は盛り上がり、自分は沈む夕日を見ながら本当に遠いところに来たのだと実感します。

それからスンバワ島に到着するとすっかり夜でした。

リクは渡し船に掛け合い、私たちは小さなモーターボートに乗り込み目的の無人島へ渡ります。

無人島の砂浜に乗り上げると、浜辺に先客のテントが点々と並んでいました。

リク曰く、インドネシアでは大晦日無人島で新年を祝うのが人気らしく、毎年、沢山の人々が各地の無人島に集まると話していました。

Kenawa Island

無人島で一夜を明かす

無人島に上陸すると私たちは空いたスペースでテントを設営しました。

テントはリクが持ってきてくれましたが、実は私と合流するまでの道のりでリクはテントを原付の荷台から落としてしまい、更に運悪く後続の原付に轢かれたという頼りないテントでした。

案の定、テントのパイプ穴が歪んでおり、上手く張れません。

なんとか暗がりの中、ナイフでパイプ穴を広げて設営を完了しました。

そして、やっとの夕食です。

リクは港で調達した焼き魚とお米を砂地に並べます。

もちろん、箸はありませんので現地流に手づかみで食べます。

魚の身をむしり取りお米と一緒に口に運びます。

手づかみで焼き魚を食べるのは初めての経験でしたが、寿司みたいなもんだね、と話しながら無人島らしい食事を楽しみました。

砂地には無数の小さなフナムシがぴょんぴょん飛んでおり、食事に混じるので、たまにじゃりじゃりと変な食感がします。

もはや旅というよりはサバイバルです。

そして、満天の星を眺めてカウントダウンを待っていましたが、私の気力はついに尽きて新年そっちのけで眠りに落ちてしまいました。

Kenawa Island

美しいKenawa Island

朝になると波音で目が覚めました。

というのも、海岸すれすれのところにテントを設置していたので、髪が濡れるんじゃないかというところまで満潮になった波が押し寄せていました。

リクは先に起きていてパイナップルをカットしています。

Kenawa Island

そして、私たちは島内を散策しました。

30分もあれば一周できてしまう小さな無人島ですが、日が昇り、島の全容が見えてくるとその美しさに感動します。

Kenawa Island

私たちはサンゴの繁茂した海中を泳いだり、島の頂きに登ったりと、手付かずの自然をそのままに感じて過ごしました。

Kenawa Island

トイレもないので自然の中で適当に済ませます。

これぞ無人島です。

なお、一軒だけ売店はあります。

Kenawa Island

しかし、私が1泊2日に旅程を修正したため、島内でゆっくりできる時間はなく、昼前には泣く泣く島を去るのでした。

Kenawa Island

友へのお礼

当初はもしや美人局?と疑った私でしたが、そんな疑いはすっかり忘れて無人島を満喫することができました。

そこで、バリ島に戻った私はお礼を兼ねてリクに寿司をご馳走することにしました。

外国人の友達を喜ばすには自分のアドバンテージのある料理をご馳走するのが一番です。私の適当な解説でも有難がって寿司を食べてくれるからです。

そして、日本酒も注文してみました。

ムスリムなのでどうかと思いましたが、話を聞くと酒や肉も大丈夫という緩めな?ムスリムだったので日本酒にもチャレンジしてくれました。

そんなほろ酔い気分の中、私は次の再会を約束してリクとお別れしたのでした。

まとめ

振り返ると移動時間がほとんどの旅でしたが、カウチサーフィンを利用してローカルと繋がることで驚くほどディープな旅を実現することができるのです。

そして、世界は広いようで実は狭いことにも気づかされます。宗教や人種は異なっても、皆、同じ人間として同じ喜怒哀楽を共有できる友達なのです。

そんな世界と人との繋がりを今後も大切に旅を続けていきたいと私は思うのです。

Kenawa Island