旅する人生のはじめ方

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ポーランドのおすすめ観光スポット①(アウシュヴィッツ収容所)

実は、一時期、ポーランド人女性とお付き合いたことがありました。きっかけは彼女が訪日した際に、Couchsurfingを通して知り合い、東京を案内したのが始まりでした。それからまもなく、私は、彼女の住んでいるポーランドポズナンという街に旅立ちました。実際に彼女と会ったのは3日程度でしたが、その後はクラクフ、ソポトの各都市をひとりで回ってきました。

最初は彼女がいなかったらポーランドは一生訪れることのない国だと思っていましたが、改めて周遊してみると、本当にヨーロッパらしい街並みと雰囲気が残っていて、パリやロンドンの混沌とした雰囲気に幻滅した人にほどおすすめしたい場所だと思うようになりました。

そして、何よりもポーランド第二次世界大戦の悲惨な歴史を辿った国でもあります。日本には原爆ドームがありますが、ポーランドにはアウシュヴィッツ収容所があります。そんな歴史を踏まえると、ポーランドは一度は訪れるべき場所に思えたのでした。

そこで、ポーランドのおすすめ観光スポットを紹介していきたいと思います。

アウシュヴィッツ収容所>

観光スポットと呼ぶには憚られますが、今もなお、この場所には、世界中から人々が集まり、歴史を学び、祈りを捧げています。

場所はチェコとの国境近くにあり、近隣にはクラクフという美しい古都があります。交通機関を利用して直接アクセスすることも可能ですが、街や宿のいたる所でツアー案内を見かけるのでこれに参加するのが一番簡単です。私は、クラクフバックパッカーホステルMosquito Hostel に泊まっていたのでホステル内の受付を通してツアーを予約してもらいました。

それから翌朝にワゴン車に乗り込んで出発です。メンバーは8名ほどで、皆、Mosquito Hostel に宿泊している若者です。私の隣には顔面ピアスだらけのファンキーなオーストラリア人女性が座っていました。目的地とのギャップにちょっと戸惑いましたが、人の集まるところ色々な価値観があるのでしょう。私は彼女のシワシワになった耳たぶの大きな穴を触って驚いていました。

それから1時間少々、クラクフから車を走らせるとアウシュビッツ収容所に到着です。正門まで歩くと映画で見たことのある光景が広がります。

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アウシュヴィッツ収容所の入口

そこから中に入ると「働けば自由になる( Arbeit macht frei)」と書かれた看板に迎えられます。当時の人々はそこにどんな希望を見出していたのでしょうか。

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働けば自由になる(Arbeit macht frei)

煉瓦造りの各棟には展示スペースがあり、棟を順々に移動しながら、グループごとに割り当てられたガイドが英語で解説してくれます。

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ガイドによる解説

それから、ガラスケースの中には収容時に没収された沢山の靴が積まれていました。この靴の持ち主たちはどのような運命を辿ったのか想像するだけで胸が締めつけられます。

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収容時に没収された靴

そして、収容者たちが生活していた居住スペースに足を踏み入れます。粗雑な寝台があるだけの小屋です。ここでどのように生活していたのでしょうか。

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収容者たちの居住スペース

そして最後に、紹介するべきか躊躇しましたが、ガス室を通り、焼却室に入りました。ここで毎日のように収容者たちが殺され焼却されました。常軌を逸した光景に私はただ呆然と立ちすくむだけでした。

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アウシュヴィッツ収容所の焼却室

この他にも沢山の悲惨な傷跡を目の当たりにしましたが、私は撮影もほどほどに、ただ当時の光景を想像することだけに集中していました。

そして、午前の半日ツアーを終えて車に戻ります。帰りの車中は、皆、静まり返っていました。車窓にはただのどかな田舎町が広がっています。

私もまた静かに考えていました。

この悲劇を前に、自分は、世界は、どうあるべきなのか、と。

そんな人生に迫る衝撃がアウシュヴィッツ収容所にはあるのでした。